教えて!眼瞼下垂症(がんけんかすいしょう)
こんな症状でお悩みではありませんか?
まぶたが下がっているせいなのかなぁ?と思って皆さんがはじめに行くのは眼科です。
でも、眼科では手術していないと言われることが多く、どこに行けばいいかわかりません。
形成外科に受診する際も実際は、眼科から紹介される場合がほとんどです。
眼瞼下垂症かな?と感じたら、簡単セルフチェックをしてみましょう!
眉の上を指で押さえて、その状態で目を開けてみてください。
この時に目が開きにくかったり、おでこに力が入ってしまう方は眼瞼下垂症かもしれません。
眼瞼下垂症とは?
上まぶたが下がってしまい、前が見にくい状態をいいます。
生まれつき認める先天性と年齢を重ねて下がってくる後天性に分かれます。
当院では主に、後天性の眼瞼下垂症手術を積極的に行っています。
眼瞼下垂症の診断
形成外科の外来にいらっしゃった患者さんには、簡単な点眼のテストと目がどれだけ上がるかの検査を行います。
それで手術で治るものか治らないものかを決めます。
また、どのような手術が良いのかを決めます。
眼瞼下垂症の治療方法
基本的に手術になります。症状によって手術方法が異なります。
挙筋前転法
眼瞼挙筋はまぶたを上げる筋肉です。加齢により筋肉が薄くなったり、伸びてしまうとまぶたを上げづらくなってしまいます。この筋肉を短くしてまぶたが上がるようにする手術です。
術前
術中
術後
眉毛下皮膚切除術
まぶたを上げる力があっても、まぶたの皮膚が余分で目が開かないという場合に眉毛の下の皮膚をできるだけ切除して縫合する手術です。術後の腫れが少ない手術です。
術前
術中
術後
吊り上げ術
重度の眼瞼下垂症で眼瞼挙筋の機能がほとんど期待できない場合に、まぶたの腱板という板に糸をかけて、眉毛の上で止めてまぶたを上げようとする手術です。
術前
術中
術後
専門医紹介
手術は頼れる専門医が執刀します!
氏名 | 野﨑 幹弘 のざき もとひろ |
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役職 | 形成外科 医員 (非常勤) |
プロフィール | 日本形成外科学の第一人者として、数々の形成手術、再建術を執刀。 東京女子医科大学病院形成外科主任教授を経て現在、同大学名誉教授。 アンチエイジングにも力を入れており、眼瞼の手術は週に1回は執刀。 関連著書多数。優しい口調で面白いトークが評判です。 |
学会役員 | 日本形成外科学会・会長および理事長、日本熱傷学会・会長および理事長、日本創傷外科学会・日本マイクロサージャリー学会・日本頭頸部癌学会等の会長を経て、これらの名誉会員として現在に至る。日本血管外科学会名誉会員。その他、米国形成外科学会々員、国際形成外科学会理事。 |
よくあるご質問
- この手術に保険は適用されますか
- 眼瞼下垂症の手術は保険が適用されます。
- 入院はしますか?
- 約2~3日の入院が必要です。術後の出血の管理の為です。
- 麻酔はどこにするのですか?
- まぶたに注射をします。注射を刺す時のみ痛みを伴います。
- 手術の後、まぶたは腫れますか?
- 1か月は腫れぼったい感じがあります。また、前が見えなくなるほど腫れることはありません。
- 手術の費用はどのくらいですか?
- 目安として、3割負担の方で4~5万円、1割負担の方で1~2万円です。
なお、眼瞼下垂症以外に、逆さ睫毛(眼瞼内反症、保険適用)、下まぶたのたるみ(バギーアイ、自由診療)も行っております。お気軽にご相談ください(下記参照)
逆さ睫毛(眼瞼内反症、保険適応)
下まぶたのたるみ(バギーアイ、自由診療)